電車で真向かいの座席に座っていた老人。とある駅で下車しようとして立ち上がったんだけど、杖をついていたのとヨチヨチ歩きに加えて焦っていたらしく、大げさでなく数センチ単位でしか移動できていなくて、どう考えても間に合いそうになかったので「自分の出番かな?」と思っていたのだけど、その老人の横に座ってスマホに夢中だったハタチ前後の男性が、まず老人が立ち上がった時点で一瞥をくれてすぐさまドアの方を確認し一瞬で事情を理解したようで、閉まりかけたドアに対し身を挺して挑み、下車しようとしている老人の手助けをしていた一連の動作に全く迷いが見られず、もう安心して彼に任せていたんだけど、感動で涙が出そうになった次第です。自分の子供と言ってもいい年頃の若い男性だったけど、素直に格好いいと思いました。
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